九月の断章

日々の研究や日常から感じたり考えたりしたことを綴っています。

空の大冒険

こんばんは。(現地時間)

夜に出発する便で日本を発ち、寝て・ご飯食べて・映画観て、をひたすら繰り返したのち、現地時間の夜まで起きているために睡魔と戦っている永月です。(その間に書く)

ドイツ滞在記をこのブログに付けていこうと思っているのですが、とりあえず最初に眠い頭で書くのは、ブリュッセルにたどり着くまでの旅の思い出です。

 

さていよいよ渡独の日。。!を迎えたわけですが、調査旅行のため初めベルギーはブリュッセルに向かいます。

(実は成田へ着くまでになんやかんやありましたが、そこは割愛。言い残しておくことがあるとするならば、荷物の準備は早めにしておこうってことです。あと、トランクが重過ぎるならタクシーで駅まで行っても良かった。空港に辿り着くまでに頑張った結果、腕は指から鎖骨あたりまで筋肉痛だし、トランクを蹴って進むシーンもあったので膝は痣になっております。)

 

さて、今回の旅程を確認しよう。

目的地はブリュッセルで、乗り換えはイスタンブール。今回使う航空会社はターキッシュ・エアラインズ。同じドイツ語のクラスメートに、ご飯が美味しいという噂を聞きましたのでちょっと楽しみにしていた。

トルコといえば:6月の学期まで一緒のドイツ語クラスにトルコ人のお母さんの方がいて、もらったトルコのもちもちしたお菓子やチーズのパンは美味しかったし、

そもそも世界三大料理の一つはトルコ料理だ。というわけで考えてみれば確かに美味しそう。

さて、搭乗。

僕は期待を胸に飛行機に乗り込んだ。

ターキッシュ・エアラインズ、まず面白かったのが、レゴのセーフティビデオ。

https://youtu.be/C2hCN6cVuqM

https://youtu.be/MqbFPn_FwaE

機内で見たのは2番目のものだが、1作目があったようなのでリンクを貼っておいた。

可愛いながらもストーリーの合間合間にきちんと挟まれる飛行機での注意事項は、普通のムービーと変わらなかったように思うが、アニメになっていると思わず見入ってしまったので、良いアイディアだなと思った。

ちなみに僕は、Baliでのレゴでの水と砂の表現と、緊急脱出時の滑り台から船のスロープへの接続が良くてBaliのシーンが推しである。モスクワも可愛いけど。

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さてお待ちかねのおゆはんである。

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マッシュポテトも好きだし魚も美味しかったが、右上の謎のきゅうりのヨーグルトみたいなものはちょっと青臭くて全部は食べきれなかった。そういうサラダなんだろうか、謎の食べ物だった。。

 

映画を観つつ、寝つつ、トランクを引きずって疲れた身体を引きずって、なんだかんだで(たぶん)12時間ほどのフライトを終えた。

動く歩道へ向かうところで、同じ飛行機から降りたバイオリンを背負った方に、「それなんの楽器ですか?」と声をかけられた。

同年代かちょっと上くらいの、浅黒い肌をした眼鏡の女性だった。

「ホルンです、どちらへ行かれるんですか?」

これからフェスでパフォーマンスをするために、イギリスのエディンバラへ向かうという。彼女はストリートミュージシャンだった。

まじか。

音楽で、ストリートパフォーマンス一本で食べている人の存在を初めて認識したし、実際に話をした。

彼女曰く、留学中に働いていたレストランでの時給よりも、勧められて初めてやった路上パフォーマンスでの時給のほうが良かったのが、きっかけだそうだ。

同じ音楽でも、見慣れた楽器でも、普段オケにいると全く知らなかった新しい世界が開けたように感じた。

しかし彼女はみんなに人気がある曲をやるので、反対に自分のやりたい曲をやる人たちはアーティストであり、そういうのはすごいとも思うそうだ。

彼女は世界中を飛び回って仕事をしているそうで、世界中に友人がいるようだった。で、ストリートパフォーマンス仲間たちがいることも何となくわかった。

そういう生き方があるんだなー。

せっかくなので彼女の演奏のリンクはこちら。https://youtu.be/YUwcPufQ3ik

 

路上パフォーマーな彼女とおしゃべりして乗り換えの待ち時間を潰し、見たイスタンブールの日の出。▼

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▲見送った後、スターバックスで一休み。

 

結局5時ほど待って、無事にブリュッセル行きの飛行機に乗り込む。

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▲朝食その2。最初のフライトでも朝食その1を食べていた。なんか、ずっと食べてない?

しかし丸のままマッシュルームがめちゃくちゃうまい。あと、オムレツにケチャップじゃなくて生かちょっと火を通したトマトを添えてるの、結構イケてる。これやろうかな。

 

そんなこんなで、前のフライトの時に途中まで見ていた映画の残りも見終えて、ブリュッセルへ。2回目のフライトは3時間くらいだった。

今回の空の旅で一番心配していたのが、(まだ帰りのチケットを買ってないし、事情の説明が面倒そうだった)入国審査だったのだが、意外とすんなりスタンプを押してもらえたので一安心であった。

 

そしてブリュッセルから、今回宿泊するルーヴェンへ電車で移動。

ここまでで、丸1日がかりの大冒険であった。

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さて、こちらは22時を前にして空が明るいけど、睡魔に耐えられなさそうなので、明日に備えて寝ます。出発前の夜も寝てないので3徹くらいのフェーズに入ってきた。

今日はすでに、ルーヴェンを一通り見たし、明日はゲントへ出かけます。

ルーヴェンとゲントの話はまた。

それではおやすみなさい。

 

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おまけ:今回観た映画

インセプション

めっっっっちゃくちゃ面白かった。状況理解のために頭も心もすごい使うし、どんでん返しというよりはむしろどんどん新しい事実がわかってそれらが繋がっていくし、アクションとしても終わる直前までドキドキものであった。

気になるシーンや伏線回収のために何箇所か見直したりするくらいには面白かった。何かと示唆的。よい。

 

パシフィック・リム

一言で言うならばThe OTAKU Action。

僕はほかのレビュー見てないし事前知識もゼロでもすでに言われていることだと思うが、明らかに日本の特撮もの、ロボットもののアニメ(とくにエヴァを彷彿とさせられた)に影響を受けているというか、むしろモチーフにして作りました感。だからか、どこか中二病感が溢れるセリフ回しと展開。ただしアクションとしては面白い。

インセプションの後に観てしまったので深みは薄く感じるが、パシフィックリムは単純に、そしてある程度の重みを持って楽しめるアクションだ。(御都合主義は好きじゃないので)

しかし、単純と言っても、インセプションでも主題の一つであった「記憶」は、人間の複雑怪奇なもの。その記憶の同調というアイディアはパシフィックリムの物語に深みを与えていたことも、同時にはっきりとわかることができた。