🔷石油危機とフェムテック
石油危機。それによるナフサ枯渇、プラ枯渇の危機が迫っている。
ないと困る重要度が高い石油製品の一つに生理用品のナプキンがある。(というか製造の過程で石油を使わないものってほとんどないが…)
前もツイートしたが、物資不足の危機が差し迫っているため、繰り返し使え、エコで経済的な月経カップや月経ディスクをすすめる投稿を再度した。
https://x.com/mit0919sahne/status/2044106210321019008?s=46&t=O7WeqYwyq735OIvoDygxTw

△フルムーンガールの月経ディスク。
パケも本体もめっちゃ可愛い。
毎日使うものならなるべく気にいるものだとうれしい。
僕はノンバイナリーだが、生理や出血がある人で、快適な身体ライフを目指していろいろフェムテックを試している経験もあり、助かる人が1人でも増えたら良いから社会貢献のためにこういうツイートを率先して投稿したが、本来ならわざわざ性別違和のある自分の身体についての情報がわかる投稿をしたくないので、シス女性の人なんかが率先してこういうの周知してくれたらいいのになあとかも思う。
快適な身体ライフを目指してフェムテックをいろいろ試してきたということを書いたが、今まで試してきたものについて少し触れてみる。
🔷そもそもフェムテックとは
フェムテックとは、子宮やヴァギナ、生理や出血、妊娠、出産、更年期などのある人が、技術によってより快適・健康的に過ごせるようにする製品やサービスのことである。
女性を意味するFemalと、技術Technologyを掛けた造語だが、対象となる人のジェンダーが女性とは限らないので、子宮や生理etcのある人を指すとものと言い換えて良いだろう。
フェムテックの代表的アイテムの一つ、月経カップを僕が初めて使ったのは、2019年、ドイツでだった。
修士の大学院生のころ、勉強のためにドイツに1年弱滞在していた。
ある日ドラッグストアに行って店内を彷徨いていたら、生理用品のコーナーに月経カップを見つけたのである。
最近では日本でもドラッグストアで見かけるようになったが、当時ドドラッグストアに陳列しているのを見かけたのはドイツで、が初めてだった。
単に、身近で売っていたから興味で使ってみた。
https://x.com/lega_nagatzki/status/1185196958161485824?s=46&t=O7WeqYwyq735OIvoDygxTw
当時は、9.95€(当時のレートで1200円程度)で購入(2019年)。
今の日本ではAmazonで見たところ安くて2000円弱で買えるようですね。
だいたい30個入り300円程度1パックを、2ヶ月に一度消費するとしたら、1年もあれば元取れるかな?
使うのに慣れたら、普段は全く気にならなくて楽です。
初心者は小さめサイズから試すのがおすすめ。
石鹸で綺麗にした手でつけ外そう。
なので手洗い場が中にあるとトイレは便利。
カップも毎度石鹸で洗ってやるとよい。
匂いが気になる時や、定期的(生理期間ごととか)に耐熱容器に水を入れてレンチンにて煮沸消毒すればOK。
🔷ディスクのすすめ
この記事冒頭で紹介した月経ディスクもほぼ同じ要領。
調べたらわかるけど、カップとディスクはつける位置が違う。
好きな方を使ってください。
僕が初めて月経カップを使ったのは、早7年前。
その後日本に帰ってきてから低用量ピルに移行したのもあってここ5〜6年は使っていなかったのだけど、最近になって(この3月くらい)、石油危機でナプキンもヤバいなと思って、前から気になっていたけど経済的な理由で保留していたディスクを試してみることにした。
ネガティブな散財ではあるが、QOLは増したと思う。
1番助かったのは、血まみれの下着を毎日のように洗面所で洗わなくて済むこと。
(追記:とはいえ下着って基本血がつくよな…〈2026/7/31〉)
僕はディスクは、繰り返し使えるものを使う前にお試しで安い使い捨てのディスク(「Nopra」というブランド)をAmazonで買って試してみたけど、使い捨てのやつはなかなか装着が安定しなくて微妙だった。(なんとなく大きかった?あと、この後買ったフルムーンに比べると硬くて身体へのフィット感が少なかった気がする。)
微妙だったけど、まあだんだん慣れてきたし行けるかな、うまくいけば経済的だし試してみたい!という気持ちで、「フルムーンガール」という台湾のフェムテックブランドのディスクのスモールサイズを買ってみた。
試してみると、使い捨てのディスクよりもこちらの方がフィットするし使いやすい!
ちゃんと挿入できていれば普段の違和感全くなし。
夜と朝、だいたい12時間おきに面倒見れば良い。
手間もゴミも無くなってかなり快適。
みんながみんな抵抗なく使えないし使えない事情とかもあると思うが、慣れたら楽なのでみんなにもぜひ食わず嫌いせずに試してみてほしい。
🔷インプラノンと渡韓
少し話を巻き戻したい。
2020年にドイツから帰ってきた後は、病気で低容量ピルを使って基本的には生理を止めていたため、なんとなく月経カップを使わなくなっていつのまにか無くしてしまった。(使わない期間が長いと管理できない…)
その後、少し前(2024年7月)から、飲み薬の低容量ピルをやめて試しに「インプラノン」というものを入れている。
入れているってどこに?
腕に。
インプラノンは製品名で、一般名詞で言えば「避妊皮下インプラント」だ。ちなみにインプラノンの改良版をネクスプラノンという。今では通常ネクスプラノンを使うので、単にインプラノンと言った場合には、自動的にネクスプラノンを指していることが普通である。
低容量ピルは、飲み薬からホルモンが出るが、
インプラノンは、身体に埋め込んだカプセルから毎日少しずつホルモンが放出されるという仕組みだ。
要は、飲み薬か、身体に埋め込んだものかという違いだ。
ただ、ホルモンの種類と期待される効果や、メリットデメリットは少し違ってくる。詳しくは後述。
なぜインプラノンを入れてみたかというと、
低容量ピルは毎日同じ時間に服薬することが推奨されるが、それが大変・面倒で、飲み忘れることもよくあったため、インプラノンを試したいなと思ったのである。
低容量ピルは飲んでいる間月経を止めている仕組みなので、薬を休んで2日くらい出血するのだ。
それに対して服薬の手間がない、これがインプラノンの第一のメリットである。
第二に、低容量ピルにある血栓のリスクがインプラノンにはないことだ。
とりわけピル服用では、喫煙は血栓リスクを高めるとされる。
第三に、コスパ。僕は韓国で、当時のレートで5万円程度でインプラノン処置をした(2024年)。日本では2026年現在まだインプラノンは保険未適用で、当時〜現在の価格では10万円くらいする。インプラノンは1度の処置で通常3年使える。
(ちなみに厳密に計算するなら取り出す時のお金も考える。効果が切れるのと、癒着を防ぐ意味でも、3年で取り出さないといけない。また新しく入れることもできる。日本だと、他院処置のインプラノン取り出しは相場1.5万〜2万くらいだったかと)
低容量ピルの場合、種類にもよるが、僕が使っていた2021〜2024年の間、ヤーズフレックス保険適用で3ヶ月7200円とかだった気がする。
1年で28,800円、3年で86,400円である。
改めて書いてみると腹立つなこの金額。
で、第一・第二のメリット的にインプラノン入れてみたいけど、日本で10万円なら、韓国で5万で処置して5万で旅行したくね?と思い、親に頭を下げたりでどうにか費用を工面し、2024年夏に初の渡韓。久しぶりの海外だった。
しかも旅費を考えないで処置代だけで見ればコスパもよく、第三のメリットも得られる。
5万円の貧乏旅行(1週間滞在)+5万でインプラノン挿入をしてみたのだった。
渡韓したのは7月後半だったが、よく調べないで勢いで日程決めたら、めちゃくちゃ雨季で、度々大雨警報出されていたのを覚えている。宿泊したドミトリーの近くにある、ねこちゃんのいるカフェによく通った。日本の戦争犯罪を韓国に対して謝罪する1人スタンディングを行った。けっこうみんな話しかけてくれた。日本にはないいろんなフレーバーのお茶がコンビニに売っていた。砂糖ガンガンに甘くハーブ感のある松のお茶。お気に入りだった、ほんのり甘みのある小豆とかぼちゃのお茶。モバイルバッテリーをドミトリーに忘れてきたのでまた韓国行ったら取りにいきたいなあ。あと韓国人の友だちにもモババ1つ渡したままになってるから、僕のモババ2つも韓国に今いるんだよね。
🔷今も出血してます
閑話休題。
インプラノンと低容量ピルには、少し違いがある。
インプラノンは、避妊が目的のものだ。 子宮内膜が厚くなるのを抑制するため、各種病気の治療にも効果が期待できる場合がある。そしてその作用に伴って月経が止まることがある。
それに対して低容量ピルは、避妊効果と月経を止める作用がある。
(ざっくり解説なので詳しくは各自調べてください)
インプラノンは避妊は確実にできるが、月経や出血がどのくらい抑制されるかは人による。入れてみないとわからないため、こればかりは運だ。
僕の場合どうだったか。
入れて2週間くらいしてから、2〜3ヶ月は月経や出血がほぼストップした。
月経も止まって欲しかったので、この時はめちゃくちゃやったーという感じだった。
しかしその後、定期的に来る月経はないが、基本的に常に不正出血している状態になった。
これは残念。
でもこればかりは運。
たまにTwitterで「股から血が出てる人間が機嫌いいわけなくね?」みたいなツイート流れるが、常に出血してる状態で社会貢献=アクティヴィズムやってる俺えらすぎん?
そんなこんなで、常に出血して2年弱。
今年2026年春、月経ディスクと出会った。
以前持っていた月経カップはしばらく使っていないうちになくしていた。
もちろナプキンは着けるが、ナプキンって別には不完全なので下着もだいたいすぐナプキンの横とか後ろとか前とかから血に塗れる。
そんなある日、近所のドラッグストアをうろついていると、月経カップが陳列されていた。
でも日本のやつ3000円とかするんだよね。
Amazonで安く売ってないか見てみると、月経カップの並びに月経ディスクもレコメンドされる。
月経ディスクとはなんぞや、調べてみたら面白そうやん。
カップは前に試したからディスクも試してみたいな。
快適な身体ライフの探究のために。
といった感じで気になっていたのが、今回の石油ショックのネガティブな散財の流れでディスクを試してみるに至る流れ。
快適なので全然いい買い物ではあった。
石油危機と外交できない無能な総理さえなければもっとポジティブな買い物だったのにな〜。
🔷HPVワクチン課金
ちなみに近年では、病気のこともあり結構自分の身体に課金する羽目になっている。
この間3回の接種を終えたのが、HPV(ヒトパピローマウィルス)ワクチンだ。
せっかくならと、1番守備範囲の広い9価のシルガード(9価)を打つことにした。
シルガードは9価のHPVワクチンの名前。一口でHPVと言ってもHPVにはさらに何十種類もあって、その中でも特にリスクの高い幾つかに対するワクチンが普及している。9種類(9価)に対して効果のあるものがシルガード。
効果が高い分、価格も高くなる。
1回なんと33000円(税込)。
これを3回打って完了した。
貧乏人のため、33000円お金貯めるのに半年〜1年かかり、3回受け終わるのに2年半かかった。しぬ。
僕は95年生まれで、実は高校生の頃、ワクチン無料接種ができた。無料接種期間に受けなかったので、大人になってから受けたいと思ったら自費で10万円払わないといけないというわけ。
先日、石油危機で医療ストップしたらまずいな〜ということで最後の接種に無理して駆け込んできた。
ワクチン完了して嬉し〜〜。
僕は高校生の頃すでに僕は身体違和があり、女性向けという触れ込みのワクチンに関心を持てず、スルーしてしまったのだった。
そのころから10年以上か。
そのころHPVワクチンについては、副作用の悪い噂(HPVワクチンの概要と副作用についてhttps://chouchou-c.jp/blog/hpv_vaccine/ )もあったし、親も特に勧めてこなかった。父親→たぶん自分の子供に、HPVワクチンの接種期間が提供されていたことを知らなそう。母親→変に潔癖なので、性交渉しなければ病気にならないんだからわざわざワクチン打つ必要ないと思っているらしい。他人の何を決めつけているんだ…あと「リスク」って知ってる?
副作用の説明をして強制しないまでも、同時に接種しないことのリスクやHPVの感染経路などもちゃんと教えて、先生や親などの大人がちゃんと基本的には接種を勧めるべきだったと思う。
🔷クィアとすべての人の快適な身体ライフのために
とはいえ、クィアという言葉は高校生のころ知らなかったが僕はもともとクィアな存在だった。
それに、HPVは性別関係なく伝染する。
異性愛がマジョリティの社会でHPVワクチンを女性だけ提供されて男性が提供されない意味がわからない。女性だけでなく男性も癌になるし、異性愛者なら男性が感染してたら女性もうつるやん。
ただ、調べたら同じ菌やウィルスに接触した時、身体の構造上、ヴァギナのあるひとの方が感染しやすいというリスクの違いはあるらしい。悲しいね…
ただ、クィアの僕から言わせてみれば、性別関係なくうつる病気なんだから、僕が接種しなかった理由は他にも複合的なものだったかもわからないけども、性別に拘らない形でワクチンを提供してくれればクィアの自分もワクチンを受けやすかったのにな、と思う。
今もそうやってクィアは子どものころから周縁化されていると思う。
女性向けと謳われるワクチン(しかも当時の名称は「子宮頸がんワクチン」笑 今もなのか?)を、身体違和のあるジェンダークィアの高校生が受けるのは、やっぱりきつかったなという、きつさの感覚と、それだからわざわざ受けたくなかったんだよという気持ちを思い出した。
ついでに思い出してみると、
部活で、ある先輩が度々HPVワクチン接種で何回かお休みしていた。
でも部活でワクチン接種で休んでいるのは知ってる限りいつもその1人だけで、他の人が受けてる様子は知らなかった。
みんな受けてる様子あんまりなかったけども、一応データで見ると僕の生まれた1995年世代の接種率は74%だそうだhttps://www.mhlw.go.jp/content/11120000/001384279.pdf。
そこまで低いとも言えないな。
戸籍上女性とされている人たちだけが対象のデータだと思うけど。
みんな一体いつ受けてたんだ。
とにかく早く国全体で性別関係なくHPVワクチンの無料接種が提供されるといいな。
今は自治体によっては男性にも提供されているところもあるらしい。杉並区で2025年度からとか(https://www.city.suginami.tokyo.jp/s047/20110.html)。さすが杉並区なんだよな〜。
いや別にもちろん副作用は実在するし、ワクチン打ちたくない人は打たなくていいんだけど、ワクチン打ってない人が性交渉するとHPV感染させる/するリスクがあるよって話はちゃんと周知させてほしい。
特にしめりけのあるペニスを持っている人は、HPVがしめりけに好んで潜んでおり、相手を感染"させる"リスクが高いので、ちゃんと病気感染対策にゴムをつけること。またお互いに、他人と性交渉する前に自分がワクチン打つとか、打ってないなら粘膜接触しないとか、打ってないならそのことを伝えるとか、相手が接種済みかを確認するとかを、した方がいいのではないかと思う。
まあ、リスクヘッジと誠実性の問題。
包括的性教育、したほうがいいよ、日本社会。










