1週間目その2。
ドイツ最古の大学である、14世紀から続くハイデルベルク大学。
そんなここ大学街での、ここまでのご飯事情と、ハイデルベルク大学の学食、街で見かけた大学生、そして出会った人々から環境問題と生き方について考えたことを今回は書いていきます。
◇火曜日
この日のお昼ご飯はトルティーヤ!
トルコ料理のお惣菜屋さんに、トルティーヤの断面が可愛らしく並んでおりました。
あと、蛸🐙、美味しい。
お惣菜は量り売りなんだけど、大体のグラムを一回でキメるおじさんプロって感じでかっこいいのだ。
ハイデルベルク①の記事で、ドイツのスーパーにお惣菜はないと書いたけど、スーパーにはないけど、つまるところそれぞれのお店に行けばいわゆるお惣菜的なものは手に入るということがわかった。肉は肉屋で。
◇水曜日
水曜午後の3コマ スナップショット。▼
どこに向かっていたかというと、ハイデルベルク大学のまずい(と言われている)方の学食、Triplex Mensa am Uniplatz!とりぷれっくす めんざ あむ うにぷらっつ。
なんでまずい方にわざわざ来たかというと、メンザカルテ=学食カードを作りに来たから。こっち側に作るところがあるんである。
あと、先にまずいところのレビューをしておく作戦。
まずカードを作りたいけど、よくわからないので、とりあえずお会計のお姉さんに聞いてみた。
聞くところによると、この学食のすぐ隣に、メンザカルテを発行してもらえる受付の建物があると教えてもらって、カードを作ることができた。
戻って料理をゲットしてお会計に向かうと、お姉さんは あー できたのね!って笑顔いっぱいでお会計してくれた。
▼こちらがこの日のお昼ご飯。
料理はFrikadelle っていうミートボールだそう。初めて食べる。語感で注文したが、こっちの学食では、メインはボードに書いてあるメニューから、注文して料理を受け取る。
しかし、これはほとんどグリーンピースで構成されていて、味付けはトマトソースだけに頼っている代物であった。
確かに美味しくない方の学食と言われる所以がわかった。これが、ハイデルベルクの「じゃない方学食」か。
日本でも、ドイツの素朴な味わいを、グリーンピースとケチャップとご飯でこの味を再現できそうです。ぜひお試しください(暗黒微笑)
ケーキは美味しかった、ちょい甘過ぎだけど。
◇木曜日
満を持して、美味しい方の学食、Zeughaus-Mansa im Marstall へ!
中は趣のあるホールで、こちらはビュッフェ形式だ。
外で食べるのが気持ち良い!でも日陰じゃないとちょっと暑い。あと、外で食べてるとよく蜂がやってきて、ちょっとビビりながら食べることになる。
▼野菜取り過ぎの舞。
ビュッフェの最初で張り切っちゃうの、わかる。でも久しぶりに、野菜をたくさん食べられて嬉しかった。
美味しい方とまずい方の学食は、中央通りを挟んで大体反対方向にちょっと行ったところにある。
そして、じゃない方学食からほんの少し行くと、大学図書館がある。冒頭の写真がそれだ。
この日はちょっとだけ潜入して、宿題をやってみた、満足。
◇金曜日
▼ビュッフェの取り方上達の舞。
ドイツに来てから初ソーセージ。
あと、このモッツァレラとプチトマトのカプレーゼものすごくお気に入り。
▼スナップショット、ベンチのりんご。
あと、金曜日だったので、気が緩んでアイスを食べてしまった。
あずーろしえろ?という可愛い青いのを頼んだら、後ろの方がキウイと聞かれたために今日はダブルになった。
酸味があって結果オーライな美味しさ。
で、今日こそはギターを買うぞ!と思って、楽器屋さんに向かうつもりでいた。
楽器屋さんを調べると、この間見た、市役所の通りにあるところと他に、もう一つあるようで、まだ行っていない方にアイスを食べつつ向かってみることにした。
iPhoneアプリのマップを頼りに行ってみると、なんだか広場がざわついている。
あ、これデモだ。と気づく。
旗を持ってる人のTシャツを見ると、“das PETA ZWEI”という、動物の権利を訴える団体のデモのようだ。
演説が終わると、マーチへ。
DJが載っているトラック2台に先導されて、ハイデルベルクの旧市街へと繰り出す。そのあとは旧市街を抜けて、住宅街の方へ移動していった。
呼びかけの内容は、地球のために今こそ動こう、と関心や行動を促すもので、演説では政治についても批判していた。
ちなみにデモに混ざって聞いたところ、やはりハイデルベルク大学の学生が主体となってやっているようだった。
ちなみに(難しかったので)後日もらったチラシをちゃんと読むと、気候変動による危機に対しての政府の無対応を批判し、市民が話し合う場を作ることを訴えていた。
チラシの文章や語彙は僕にとってはまだ結構難しく、しかしクリティカルに洗練されていて、さすが大学生が真面目に書いた文章だけあるなと思った。
デモ行進は、街を歩く人々を巻き込んで、子ども連れの夫婦もいたり、自然に参加している人もたくさんいたのが印象的だった。
DJの流す音楽で、マーチはノリノリだ。(参考動画: https://twitter.com/mit0919sahne/status/1157325539545354240?s=21)
環境問題や政治の課題を、「カジュアルに」街や市民全体で、問題を共有しようとする試みは非常に有意義なものに感じられた。
そういえば先日、とりわけ地球環境のために自分の生き方を見直したいと言って、肉を食べるのをやめ、飛行機に乗るのもやめることにしたというドイツ人と知り合った。
彼は日本語もできて、仕事柄日本にも来ていたので、飛行機に乗らないとなると日本にも行けなくなることを思うと涙が出たそうだ。それでも仕事もひとまず辞めることにしたらしい。すごい決断だと思う。
ちなみにCO2排出量の中でも、飛行機からの排出量はかなり多くを占めているからだそうだ。(例えば参考に: https://www.afpbb.com/articles/-/3173758?cx_amp=all&act=all&_gl=1*25opn1*_ga*eFlmY1BmTUNEWFo2UnFwZ0dVWi04Y2o1Q1QyLTY1ZjVONzF1V3ZZOEo5WHoxWkJnekw0eFZUSmlwTF8xQ09UQw..)
また、他のドイツ人の知人を見ても環境問題や特に地球温暖化への問題意識が強くてそうした話をすることがある。少し前まで日本にいた時には、あまりふだん気にしたり話題のぼることがなかったので、彼との出会いをきっかけに、自分の生活を見直そうかなと思った。
彼は「他の人を批判したいわけじゃない、自分の生き方の問題なんだ」と繰り返していた。
こうした彼の考え方は尊敬する。そして僕が思うのは、こうした大きな生き方の変化や決断をしなくても、他にも多くの人が、少しずつでも環境のために行動すれば、その効果はきっと大きなものになるだろう。だから、例えば僕はベジタリアンではないけど、意識して肉や乳製品を食べるのを減らすようにしている。(動物産業については、環境問題だけではなく、動物倫理からの問題意識が強いが)
そこでここ数日、地球温暖化防止のためにできること、例えば、エレベーターをあまり使わないようにしている。非力な一人である僕が少しずつ行動する事で、世界が良くなることを願って。
つまりそれは、未来のために。